ポンプのRe-NPSHと配管等のAv-NPSHを比較することにより、ポンプが正常に運転可能かキャビテーションが発生するか判断できます。
一般には余裕をみて、 Re-NPSH × 1.3 ≦ Av-NPSH なら運転可能と判断できます。
(例)配管のAv-NPSH = 5mのとき、
ポンプのRe-NPSH=3mなら、3×1.3=3.9<5 ・・・運転可能
ポンプのRe-NPSH=5mなら、5×1.3=6.5>5 ・・・運転不可能
と判断します。
原理的には、
Re-NPSH ≧ Av-NPSHならキャビテーションが発生する
Re-NPSH < Av-NPSHならキャビテーションが発生しない
となります。
しかし、Re-NPSHもAv-NPSHも概算値であり、また余裕がない状態では少しでも仕様点をはずれるとキャビテーションの危険があります。
このため、一般には上記の1.3程度の余裕を考慮して計算します。