1.pHの語源
ラテン語でpounds Hydrogeniiであり、poundsは重量を意味し、Hydrogeniiは水素を意味します。 pHは、水素イオン(H+)指数とも言われます。
ちなみに「ペーハー」はドイツ語での読み方で、英語読みでは「ピーエイチ」です。(JIS規格では「ピーエイチ」となります)
2.pHの数値
化学で濃度を表す単位にモル濃度(mol/L)というのがありますが、水溶液中の水素イオンの濃度は一般に小さい値で、また、1~10-14mol/Lと広い範囲にまたがって扱う場合が多いので、モル濃度で扱うのが不便な場合が多く、その濃度の「逆数の常用対数(底が10の対数)」で表すピーエイチが使われるようになりました。
「逆数の常用対数」ということは、10-5(=0.00001)なら5ということになります。
水素イオンのモル濃度とピーエイチの関係は以下の式で表されます。
pH=-log[H+]=log(1/[H+]) 逆にいうと [H+]=10-pH
※[H+]はH+のモル濃度という意味
pHには0~14までの値があり、純水の場合pH=7となり、これを中性とします。
これを境にpH<7の場合を酸性、pH>7の場合をアルカリ性といいます。