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  • No : 1791
  • 公開日時 : 2016/08/19 19:44
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熱交換器の選定方法は?

回答

熱交換器を選定する場合、基本的に以下の条件が必要となります。
1)1次側(ボイラー側)の水量、温度条件(□□℃~□□℃)
2)2次側(浴水側)の水量、温度条件(□□℃~□□℃)
この2つの条件と交換熱量の間には、次の方式が成り立ちます。
交換熱量(kcal/H)=1次側水量(L/H)×1次側の温度差(℃)=2次側水量(L/H)×2次側の温度差(℃)
(注)1kW=860kcal/H
分かり易く説明する為、BSF型ろ過装置の標準仕様を例題として掲載します。
例)機 種 :10BSF型、交換熱量 :50,000kcal/H、1次側条件: 5,000L/H(70~60℃)、2次側条件:10,000L/H(37~42℃)より
5,000L/H×(70-60℃)=10,000L/H×(42-37℃)=50,000kcal/H
交換熱量とはこのように、あくまで見かけ上の数値(1次側もしくは2次側の水量と温度差を掛け合わせただけのもの)となります。その為、1次側条件が5,000L/H(60~50℃)でも、2,500L/H(75~55℃)でも、交換熱量としては、全く同じ50,000kcal/Hとなります。
熱交換器はそもそも、ボイラーから供給される温水の熱を利用し、間接的に浴水を加熱する装置ですので、ボイラーからの供給水温度が低くなれば低くなるほど、熱交換器にとっては悪条件となります。
ですから、50,000kcal/Hの熱交換器と言っても、ボイラー水条件が70~60℃の場合と、60~50℃の場合では、違う機種となるわけです。(ボイラー水温度が低いほど、大きな伝熱面積の熱交換器が必要となる)
このように、熱交換器の機種選定とは、1次側と2次側の条件から必要伝熱面積を割り出し、その必要伝熱面積以上の伝熱面積を有する機種を選び出すことです。(厳密には、熱交換器内を流れる水の流速も選定基準の1要素となる)
その計算は非常に複雑ですので、現状、熱交換器メーカーの選定プログラムにより算出しています。

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