• No : 1772
  • 公開日時 : 2016/08/19 19:44
  • 更新日時 : 2019/05/22 11:15
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ろ過、逆洗、洗浄とは?

回答

1.ろ過とは
ろ過とは、多孔質の物体であるろ材を通過させることによって、液体または気体とその中に含まれている固体とを分離させる操作で、浄水処理にも用いられており、風呂水やプール水に含まれる汚れの除去に利用されています。
一般に、ろ過前の汚れた水を原水、ろ過後のきれいな水を処理水といいます。
 
2.逆洗とは
ろ過を連続して行うと、ろ材の表面や内部に分離除去された汚れが堆積していきます。この状態でろ過を続けていくと、ろ材の多孔質部が閉塞していき、完全に閉塞してしまうとろ過が行えない状態になります。
従って、ろ材に堆積した汚れを定期的にろ材から除去する必要があります。この除去方法の1つが逆洗です。ろ材の2次側より1次側へ、ろ過方向とは逆に水を流すことにより、汚れをろ材から剥離させます。ろ材を通過した逆洗水は排水されます。
 
3.洗浄とは
逆洗は、処理水と原水で行われる場合があります。処理水で逆洗を行った場合、ろ材2次側に汚れが堆積することはありませんが、原水で逆洗を行った場合はろ材2次側に汚れが堆積します。
この状態でろ過を行うと、ろ材2次側に堆積した汚れが処理水に混入してしまいます。
従って、逆洗を終えてろ過を行う際に、ろ過開始初期の処理水を排水する必要があります。
この工程を洗浄といいます。
 
ろ過システムは以上3つの工程より成り立っており、このサイクルを繰り返すことで長期的に安定したきれいな水を得ることができます。
イメージ図を添付していますので参照ください。
添付ファイル : 
001018.pdf